僕がChatGPTに飛びつき、退会した理由

僕は2022年末、ChatGPT(生成AI)の魅力にはまり、様々な実験をしてきました。まず驚いたのは日本語の優秀さです。これまでGoogle翻訳などによって、概略をつかむことはできましたが、ChatGPTでは、あたかも日本人が書いたかのように、文法的正確性、十分な語彙力、構成力も備えていたのです。

日本語は難しい。「今日は一月一日の日曜日です。明日二日も明後日も休日です。日々楽しく生きましょう」という簡単な文章でも、外国人に「日という漢字はどう読むのですか?」と尋ねられたら、返事に困るでしょう。日本語の機微がわからずに外国人によって書かれた、不自然な文面の詐欺メールは、直感的に判別できます。しかしChatGPTによる日本語は、あまりにも自然で判別できません。

ただ事実関係については、けっこう間違いも多く、それを事実として断定的に文章にしてしまう問題があります。事実関係は未確認ですが、といった前置きもなく、断言してしまいます。無料版だから精度が低いのか、と思い、僕は月に20ドルの有料版に申し込みました。

事実チェックにはエゴサーチが一番です。僕は昔からネット上に本名をさらけ出し、思いの丈をぶちまけてきましたから、クレジットカード番号以外は、知られて困る個人情報などほとんどありません。GoogleでもWikipediaでも一発で調べることができます。ChatGPTならさぞかし簡単でしょう。そこで3つの質問をしてみました。ChatGPT3.5による回答をそのまま載せておきます。

Q:「ニュースみてますか」の著者の杉江義浩とは

A:「ニュースみてますか」の著者の名前は杉江義浩(すぎえ よしひろ)さんです。杉江義浩さんは、日本のジャーナリストであり、テレビ番組のキャスターやコメンテーターとして活躍しています。また、新聞記者としても経験を持ち、報道の現場で培った知見をもとに、幅広い分野の著作を手がけています。「ニュースみてますか」は、彼がメディアでの経験や人脈を活かして、現代社会における情報にまつわる様々な問題について解説した書籍です。

Q:杉江義浩の思想は?

A:杉江義浩さんの思想については、明確な立場をとっているわけではありませんが、自由主義的な考え方を持っていると言われています。

彼は、報道の自由や情報の公開を重視し、民主主義社会においては、多様な意見が存在することが重要であると考えています。また、彼は自身の著作やメディア出演を通じて、一般市民に対して情報リテラシーの重要性を訴えており、フェイクニュースや偏向報道への警鐘を鳴らしています。

一方で、彼は日本のメディアや政治に対して批判的な立場もとることがあり、社会の問題点を指摘する姿勢も見られます。彼の思想は多面的であると言えます。

Q:杉江義浩さんはカルト宗教についてどう考えているか

A:杉江義浩さんは、カルト宗教について非常に厳しい批判的立場をとっています。彼は、カルト宗教が信者を洗脳し、自己の自由や人権を侵害する危険性があると警鐘を鳴らしています。

特に、カルト団体による出家や勧誘、詐欺行為などに対しては厳しい姿勢を取っており、社会に対して警鐘を鳴らしています。また、彼は一般市民に対しても、カルト宗教の危険性について啓蒙活動を行っており、情報リテラシーの向上を訴えています。

杉江義浩さんは、メディアを通じてカルト宗教についての問題点を指摘することで、社会に警鐘を鳴らし、人々の警戒心を高めることが重要だと考えています。

Regenerate response

New chat

一つ目の問いに対する回答には、二つの大きな事実誤認があります。「テレビ番組のコメンテーターやキャスターとして活躍しています」僕はテレビ番組には出演したことがありません。「新聞記者としても経験も持ち」僕は放送記者であり新聞記者の経験はありません。他はまあまあ合っていますが、この二つの事実誤認は大きいです。

二つ目の問いQ:杉江義浩の思想は?、と、三つ目の問いQ:杉江義浩さんはカルト宗教についてどう考えているかについては、ほとんど100点満点の正解を返してきました。僕のブログを読んでくれたのか、まあジャーナリストならほとんどこんなもんだろ、というAIの判断なのか、無難な回答だと言えます。

しかし個人名をあげてその「思想」まで回答するというのは、個人情報の保護としていかがなもんだろう、と末恐ろしくなりました。もしChatGPTが「杉江義浩さんの思想はナチストです」と返してきていたら、人々はそれを信じることになるでしょう。恐ろしい話です。個人の思想信条にまでAIは踏み込んでいいのか。

それでいて簡単な事実関係まで間違ったまま、自信たっぷりに回答してくる。これは月に20ドルの料金を払う必要はないな、と結論づけ、英語のよく解らないページから「unsubscription」の文字を苦労しながら探し(なんでどのサイトでも購読停止のボタンは解りづらい所にあるのだ)ポチッと押しました。

個人情報はどうやって規制するのか、著作権の基準はどうするのか、悪用されないようにどうするのか、それらを国際条約で細かく策定し、批准されるまで、少なくとも僕には必要ないでしょう。アイザック・アシモフのロボット3原則みたいなものです。これは急いだ方が良い。生成AIは秒単位で技術革新していますから。

ちなみに日本語の文章を作る、という点においては、僕とChatGPTで競合する心配はなさそうです。生成AIはいつも正しい文章、まともな文章を作るように学習していきます。

それに対して僕はヘンな文章を書くからです。今朝夢で見た話、目撃した奇妙な事態、そして世の中的には概ねこれが主流だろうと言うときに、あえて反対の立場からの異論、勝手な僕の推測や妄想。これらのヘンな文章は、常に正しくまともな文章を作るChatGPTは、生成しないでしょう。

それよりプログラミングや描画AI、など数々の分野でChatGPTを活用し、可能性を広げて行くべきです。そのためには国際的なルール作りに、早急に取りかかる必要があります。原子力のルールをIAEAが確認しているように、いやそれ以上に重要なテーマとして、国際社会は取り組むべきです。

###

, , ,
One comment to “僕がChatGPTに飛びつき、退会した理由”
  1. ご無沙汰しています。
    「『ニュースみてますか』の著者の杉江義浩とは」の質問が2か所間違っているとのことですが、
    それであれば誰かが、理想は杉江さん自身が修正項目をChat-GPTに連絡すればAIですから修正されるのではないでしょうか。
    twiterとかfacebookは裁判所命令がないと絶対に訂正しませんが、Chat-GPTはそのあたりは柔軟ではないでしょうか。
    googleなどはFAKEとrealの両論を載せます。
    Chat-GPTの開発したCEO自身も何らかの「規制」が必要だと言っているのはよくわかりませんが、そのあたりを言っているのではないでしょうか。自分たちの情報の信頼性を上げるためにはFAKEをできるだけ減らしrealのみの情報に修正する機能を持つべきだと思います。修正にはevidenceをつけて申し込む方法が必要と思います。

    最近、マイナンバーの「間違い・紐づけ」が非難されていますが、こんなミスは新システムでは当然発生するものです。
    そして、それは甘受しなければなりません。それほどマイナンバーは素晴らしいsystemなのです。
    米国でSSカードをとれない不法滞在者は生死の問題のなのです。日本人は戸籍謄本で守られているのでそのあたりの感覚が分からないのです。

    国立市・市長が住基カード反対というバカな左翼系市長がいました。住基ナンバー、マイナンバーは「義務」でなく運転免許証と同じく「特典privilege」なのです。

    戸籍謄本が明治維新で採用され、農民も「姓」を持てるようになりました。
    その時、自分の姓のない者は地主・神主・僧侶などに相談して、「創作」したのです。
    窓口でも適当だったので、「斎藤」の「斎」などは過去になかった文字・誤字・省略が採用され、「斎藤」「斉藤」では、実に85種類の書き方が見つかったという。それが今まで続いているのです。

    今回のマイナンバーも年寄りを助けるために自治体職員が手伝い、その時の申請者のあいまいさがとlog offを忘れるなどのミスがあったのである。間違いはあり得るので、それを修正すれは済むだけである。大手マスコミはそのミスを大々的に非難しているが、米国などのSSカードの実態を知らないのである。100%ミスなしなどありえないのである。「それがどうしたの」と河野 太郎デジタル大臣はいうべきであった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です