恐怖のジハード最終戦争「イスラム国」が核を持つ時
ISいわゆる「イスラム国」は今までに無かった、全く新しいタイプの国際テロ組織であります。そのことは以前に詳しく書きました。その中でも最大の特徴は、国家としての樹立を目指しているということです。すでに行政組織を整え、全世界のイスラム教徒に合流を呼びかけるプロパガンダを展開しています。国土として目指しているのは、かつてのオスマン帝国など、かつて一度でもイスラム教支配地にあった地域全部です。さらに全世界をイスラム化しようとしています。
イスラム教の考え方で有名なものに、
「コーランか剣か」(右手にコーラン左手に剣)
という言葉があります。この言葉は歴史的に、異教徒と土地をめぐる争いになった時に使われてきましたが、その過激な例と言えるかも知れません。「ジハード」という言葉も、もともとはアッラーに尽くす努力という意味で、大ジハード(内へのジハード)と、小ジハード(外へのジハード)があります。大ジハードは日々の生活をコーランに忠実に行うべく努力すること。小ジハードはイスラム教を迫害しようとする勢力と戦うことです。小ジハードを行って戦死すれば、天国に行けるとコーランには書いてあります。
イスラム国家には憲法が必要ありません。なぜならコーランが彼らにとっての憲法だからです。それをイスラム法学者が解釈します。正式なコーランはアラビア語のみなので、アラビア語のできる人しかコーランを解釈できません。コーランによると、小ジハードを行って戦死し、天国に行くと素晴らしい暮らしが待っています。天国については具体的で詳しい描写がコーランにはあります。
男性は天国で72人の処女と関係を持つことができる。また決して悪酔いすることのない酒や果物、肉などを好きなだけ楽しむことができる。
この描写からは、コーランができた当時、イスラムは完全な男社会であったことをうかがわせます。女性がジハードした時には、どんな天国が待っているのでしょうか。残念ながらコーランにはその記述はありませんが、天国はとんでもなく居心地の良いものだと想定できたでしょう。この描写が今でも全世界中の恵まれないイスラム教徒の男子にとって、喜んで自爆テロリストに志願する動機となるわけです。僕はもう歳なのでなんとも思いませんが、十代二十代の男子にとって、72人の処女といえば命を投げ出したいくらい魅力的なのは、解るような気がします。
さて現状ISは空爆から逃れるために、民間人の中に紛れ込んで行動しています。そのため上空からの空爆は、民間人の犠牲を伴わずに行うのは、極めて困難な状況です。さら地下壕をモグラのように掘って、移動基地とし、軍事衛星に見つけられないようにしています。空爆でさえこんなに困難なのに、地上戦になったらどうなるでしょうか。戦争では兵士と兵士が戦うものであり、民間人を巻き添えにすることは禁じられています。ISのメンバーは、すぐに黒い衣装を脱ぎ捨てて、民間人と同じ服装になります。愛用のカラシニコフAK47も、普段は隠しておいて、必要な時だけ手にしてアメリカ軍を撃ちます。アメリカ軍は軍服を着ていますから、格好の的になります。反撃しようにもISが民間人と紛らわしくて、引き金を引くのが躊躇われます。
このように空爆、地上戦ともに、圧倒的にアメリカ軍が不利な状態になります。そうこうするうちに予告通り、ワシントンDCへのテロ攻撃が行われるでしょう。ISは常にその様態を変容させています。そして最終目的である、「イスラム国」VS「反イスラム国」というふうに世界を二分する構造に持っていくのが狙いです。それは最終戦争を意味します。アルカイダの立てた手順書によれば、2016年から2020年にかけてそれは行われます。
ISはあまりの過激さにアルカイダから破門された集団として始まりましたが、元はアルカイダの一部でした。そのアルカイダは20年計画の手順書を発表しており、2000年から2003年「目覚め」、2004年から2005年「開眼」など、振り返ってみると歴史はその通りになっているのに驚かせられます。それに2016年から2020年「最終戦争」と書かれているのです。これはISが核兵器を保有することを示唆しています。
今のところ核兵器所有国は、NTP核不拡散条約で、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5カ国に限られていますが、実際にはイスラエルとインド、パキスタン、北朝鮮も保有しているとみられています。さらにはイランも核開発疑惑がかけられています。パキスタンといえばタリバンがいるアフガニスタンと接しています。これらの国の核兵器技術者がプルトニウムとともに拉致されて、核兵器の製造を強要されるという可能性は十分に考えられます。
核兵器を核弾頭弾道ミサイルとして実用化するには、核実験を経て核物質から核兵器を作ること、大陸間弾道ミサイル(衛星打ち上げロケットと同じ技術)、核弾頭の小型化、といった手順が必要で、一から作るのには多少時間がかかることでしょう。しかしもしかしたら、北朝鮮が完成品を、お金目当てで売り飛ばすかもしれません。その場合は開発の手間を省略することができます。
核兵器を持った国同士は、互いに打ち合うと地球が300回全滅するほどの威力があるため、まともに打ち合うことはありません。それが普通の感覚で、両方の国が全滅するような選択肢は取らないだろう、というのが近代の国際安全保障の定説です。核兵器は抑止力にさえならないだろう、という考え方です。でもジハードは、その定説に組み込まれるでしょうか? 戦争で死んで天国に行くと、より幸せな生活が待っているというイスラム教の考え方でいうと、双方が全滅しても、自分たちだけは天国で72人の処女と関係が持てるわけです。相打ち上等、やってやろうじゃないか、という発想に彼らがなることを、僕は非常に恐れています。
なんとか近代的なイスラム教徒の力を借りて、格差のない教育の行き届いた敬虔なイスラム教徒によって、過激な派閥を現代欧米の自由主義社会と共存できないか。今考えるべき時だと思います。
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ISは既にIS内で女性、子供、またはヤジディ教等の方を奴隷をとして扱い、
ひどい拷問、性暴力をふるっています。許されることではありません。
「ISのやり方はやり方、伝統はアルカイダや20世紀のジハード理論
よりも前、すなわち18世紀のワッハーブ運動に遡り、そのルーツはさらも
昔のスンニ派の主張にある。(750年のアッバース革命)
アルカイダは、同胞であるイスラム教徒に暴力路線をとることは控えた。
しかしISは、イスラム教徒を虐殺することも厭わない。
ソーシャルメディアなど最新のテクノロジーを駆使して、高度かつ広範な
プロバカンダを展開する点で、ISは過去のいかなる原理主義組織とも
異なっている」。「Foreign Affiars Report」2016 No.1,p82,84の要約
このプロバカンダが対策をどうにかし、終末論(核兵器)を拡散させるのを
防がなくてはいけない。さらにその上で、IS対策がより踏み込んだ、
地上戦になるのは、これは確実だと、現段階での私の結論に至りました。
地上戦は最悪です。ISが軍服を着ていないので、民間人と区別が
つかない上に、さらに躊躇無く銃の引き金を引かなければ、いけません。
IS対策かは分かりませんが、欧州司法裁判所は2015年10月に、
『「セーフサーバー協定」(個人データーの移転を認める)を無効』
とする判決を下しました。
アメリカはこの地上戦の難しさに困った挙句、全地域にじゅうたん爆撃を行うかもしれません。非戦闘地域への爆撃はジュネーブ条約違反ですが、背に腹はかえられない、というわけです。あまり考えたくないですが、いざとなったらアメリカはやりかねない国です。東京大空襲、広島と長崎といった前歴がありますから。
杉江さんが以前、コメント欄で指摘されていた事と、同様の事をヒラリーが述べています。
ヒラリー「多くのスンニ派部族がISとの戦いに参加しない限り、イラクでの
地上戦は成功しない。『スンニ派の第2の覚醒』の基盤作りを試み、国民
和解プロセスに着手し、同盟諸国が直接このミッションを引き受けるべき」。
また、私が経験した限りでは、アメリカで「Hiroshima」と言ったら、絶句されます。
しかし、明らかな敗戦だと分かっていても、軍部の暴走により誕生した「kamikaze」
も、敵の戦闘機に突っ込め、という思想、全体主義はアメリカに脅威でした。
全体主義というと、主にナチスを思い浮かべます。しかし、他国から見ると、
敗戦前の日本は全体主義です。
「イスラム教徒を、正しく導けるのは、イスラム教徒しかいない」。キリスト教徒や仏教徒が出て行って何を説得しようとしても、異教徒だから、という理由で一蹴されてしまいます。ムスリムでもシーア派は派閥が違うので、やはり言うことを聞いてもらえないでしょう。具体的な方策として、平和的な大勢のスンニ派を集めてグループを作る。
彼らに「欧米諸国とイスラム教徒は、共存共栄できるし、差別されることもないんだよ」と諭してもらう。そして「今みんなが崇めている、カリフだと名乗っているバグダディという男は、ニセモノのカリフなんだよ」ということも徹底して教えてていく。こちらも宣伝技術を大いに生かして。それでダメならスンニ派(イスラム国)対スンニ派(非イスラム国)で決着をつけてもらう。。。思いつきのアイデアですみません。でもそう言った情報戦も、根本的な解決のためには必要かと思います。
すみません、「Himoshima」です。
(雑な性分で、申し訳ないです。)
夫が広島出身なので、在米時に出身地を述べた際に、
多くのアメリカ人は絶句しました。
国際政治学者 猪口孝さんによると「日本とアメリカは
『お互いが許す』という行為」で、戦争が終結になりました。
>彼らに「欧米諸国とイスラム教徒は、共存共栄できるし、差別されること
>もないんだよ」と諭してもらう。
杉江さんの書かれていることは、大変まっとうな意見だと私も思います。
しかし、「ISの前身でありイラクのアルカイダを率いたザルカウィに
対し、虐殺と宗派間抗争と対し、アルカイダの副官のアイマン・
ザワリィはやり方を変えるように何度も促したが効果はなかった」。
「Foregn Affars Report」2016 No.1,p83より
アルカイダとも話が通じないISに交渉可能か、私は分からないのです。
補足)「Hiroshima」、「kamikaze]」タイプミスです。
もちろん僕がコメントした具体策は、理想論を述べたにすぎません。現実にはそんなお上品にはすまないでしょう。ただ「反イスラム国」のスンニ派を結集して、イスラム国との対立構造に持っていければいいな、と思うのです。少なくともこのままだと、世界がイスラム国対その他の世界、という対立構造になってしまうので、それは避けたいのです。なんとかスンニ派同士の内輪揉め、という形で収めたいと思います。そのためには欧米側に高度なインテリジェンスのノウハウが必要ですが。
杉江さんと同様で、私も理想論は大切だと考えています。
例えば、(日本の)現行憲法の前文と第9条2項、は理想論かもしれません。
しかしその理想論で「周辺国に対する戦前の日本に対する不信感や
警戒感を払拭し、さらに9条が日本への不安を取り除いて安心を
供与する役割を果たした」。というのは、政治学者の杉田敦の言葉です。
ISの彼らが内部で秩序があり、(諸外国が安心できるような)憲法があれば、
地上戦に踏み込む必要もないと思います。
しかし現実では、ヒラリー・クリントンが「2007年に『スンニ派の覚醒』を
の際には、当時のマリキ首相がスンニ派を排除したため、『スンニ派の
第2の覚醒』は難しい。それでも試みなければいけない」。とあります。
>格差社会の是正とイスラム貧困層への行き届いた教育が必要だと
>思います。
杉江さんが書かれていることは、経済学者アマルティア・センと
ほぼ同じ主張です。
「グローバル化が貧富の格差を拡大させるという議論は無益であり、
むしろ世の中の取り決めに公正をかけ、『怠慢』と『遂行』の問題が
介在するため、グローバル化の恩恵に預かれない人々が出るのが
問題である。『怠慢』とは、なされるべき制度化(民主化、教育の普及
など)が欠如しているために起こる不公正である、『遂行』とは、なさ
れてはいけない制度化(武器輸出)など」です。
杉江さんがツイッターで、悲観的かもしれませんが、と書かれて
いたのを知り、補足しておきます。
まず、ここに書いてある内容は、私が知る限りでは「定説」です。
猪口孝さん、また身内の職場以内では、昨年度末から聞いていました。
最悪の事態を防ぐための地上戦です。(勝ち目があるのか私には
全く分かりません。)
非常に疑問に思うのは、安倍首相は「集団的自衛権」を作っても、
「ISに関心がない、親日のトルコの難民キャンプすら関心を持た
なかった。憲法改正して、わざわざ対米・対中関係悪化」という事です。
小林節さんのお言葉をお借りする、「安倍首相は思ったとおりに行動する。
状況を見ずに走り過ぎてしまう」。
ISに対する地上戦は正攻法でいったら、まず勝ち目はないでしょう。他のところに散々書きましたが、敵味方わからないゲリラ戦になるからです。
安倍首相がIS対応に興味がないのは、同じ中東でもホルムズ海峡に影響が大きい、イラン対サウジアラビア紛争のほうが日本に関係があるからでしょう。そこへもってきて周辺難民に20億の援助をすると言ったばっかりに、「アベの愚かさによって日本人すべてが我々の標的になった」と言われ、後藤健二さんらの斬首映像を見せつけられて、ビビっているというのが正直な安倍さんの心中ではないでしょうか。
本日(3月13日)のNHKスペシャルを見る限り、不完全な核兵器にによる部分的臨界でも、恐るべき広範囲が居住不可になることがわかります。
核兵器のプルトニウム濃度は、原発のMOX燃料の20~30倍の濃度ですので、少量でもその汚染は深刻です。
放射線検知器で探索できそうですが、鉛などの遮蔽剤に閉じ込め船のバラすとタンクで海水とともに,あるいは堂々と鉛として輸入されると、意外に簡単にも持ち込めそうです。
ロシアが絡み方を強めたところが非常に気になります。
核弾頭としてない不完全な核兵器でも、プルトニウムをばらまくだけでも、広範囲に核の脅威を与えることはできます。ただISがそのような手法を取るようには、あまり考えにくいと思います。
アメリカを相手に曲がりなりにも核兵器を使ったら、すぐさま報復攻撃で核ミサイルがシリア・イラクあたりに打ち込まれるでしょう。「核には核」というわけでコスパが低くリスクが高いのです。こういう時、アメリカは民間人がいようとも躊躇しません。広島や長崎の例を持ち出すまでもないでしょう。今行っている空爆だって、FOXニュースなどでは、ピンポイント攻撃で民間人は巻き込んでいないような報道をしていますが、実際には民間人の犠牲者が多く出ています。
諸々考えると、やはり長距離弾道ミサイルで本格的に攻撃しようとするはずです。開発には時間がかかるので、パキスタンか北朝鮮から完成品を買うかもしれません。
>欧米側に高度なインテリジェンスのノウハウが必要ですが。
ヒラリー「私は長官時代に、過激派のオンライン上での戦いに備えてウルドゥー
語、アラビア語、ソマリア語、その他の言葉を話すコミュニケーション専門家のた
めの部署を国務省庁に立ち上げた」。
「Foreign Affiars Report」2016 No.1,p75より (トランプは何もしていません。)
>不完全な核兵器にによる部分的臨界でも、恐るべき広範囲が居住不可になることが
ISは2015年5月に、イギリスのジャーナリストのジョン・カントリーを捕らえ、署名
を書かせ、1年以内のパキスタンから核兵器を購入すると、ISの発行雑誌Dabiq
に書いて、脅迫をしています。核兵器の脅迫が過度に多いのです。
ははは、戦時中「敵性言語」で英語を禁止した帝国日本と大きくちがうところです。
>戦時中「敵性言語」で英語を禁止した帝国日本
にも関わらず、自民党の憲法改正のための漫画政策パンフレットには
「現行憲法は、『GHQ案の英語で書かれた憲法の8日間の徹夜の翻訳』」
と堂々と嘘が描かれています。当時の松本大臣は「こ、こんな…英語で
書かれて憲法をただ日本語で訳せというのか…」とブルブル震えています。
(憲法学者の鈴木安蔵さんはもちろん登場しません。)
(ジャイアン1)アメリカの次期大統領候補のヒラリー・クリントンの立場は「ISの打倒
と玉砕のためには、『スンニ派の第2の覚醒』の基盤作りを試み、同盟諸国が直接
このミッションを引き受けるべき」。
(ジャイアン2)のロシアのプーチンの立場は「スンニ派が『異教徒』とみなす、アラフィ派
主導のアサド政権を空爆で助ける行動を取った。その結果、多くのロシア人がISに参加
し、約2千万人のロシア国内のスンニ派住民をモスクワから離反させる恐れがある」。
「アメリカがロシアが、シリアの問題に協調できても、他地域でプーチンが軍事プレゼンス
を確立しないという保障はない。 『北朝鮮やイランが核を(解体するか)保有できないよう
にし、米ロの協調はできるかも』しれない」。次期米大統領はロシアと緊張に彩られたもの
になることは覚悟するべき」。「Foreign Affiars Report」2016 No.1,p12~14の要約
核兵器テロにたいして、核報復は難しい。
たとえば、持ち込まれた核兵器(核物質=プルトニウム)がロシア、パキスタン由来だとしたら、アメリカはロシア,パキスタンを核攻撃できるでしょうか。
あと気になるのは、リビアがカダフィ大佐時代に核兵器開発をしていた(放棄したというまで)ので、まあまあ濃縮された核物質サンプルはどこかにあるかも知れません。
愛読していたコミックに「かわぐちかいじ作;ジパング」がありますが、戦艦大和で原爆を運ぶというアイデアがありました。リビアの貨物船なら地中海沿岸のEUのどの港湾都市でも核テロは可能です。
>核兵器テロにたいして、核報復は難しい。
これを未然に防ぐための、(最悪の)地上戦ということなのですが。
核報復になってしまったら、それこそISの挑発に乗り、冷静さを失わ
れた本当の意味での最悪の事態です。 (ジャカルタでのISでのテロを
テロとして扱いました。ただ、年末のドイツのケルンで起きた女性を
ターゲットとするISの強奪、性的暴力事件は、大変悪質です。)
>愛読していたコミックに「かわぐちかいじ作;ジパング」がありますが
かわぐちかいじさの漫画は訳されていて、世界中で読めるコミックです。
ISが読んでいても、おかしくないと思います。
嫌なテロですね、ベルギーの空港と地下鉄の自爆テロ、空港は警戒厳重だけど、飛行機に爆弾を持ち込むのに比べれば手荷物検査前なら格段に楽ちん、鉄道はもっと楽、こういう「ソフトターゲット」でやられるのは非常にやな感じです。
ましてブリュッセルのような「ヨーロッパの玄関」的なところだと、どんどん人に来てもらわないと国が回らない。
アジアではシンガポールかな。
日本では羽田・・・コロコロ引いている人なんかいっぱいいすぎて警戒の使用がないし、いや想像したくない(>_<)
2016年1月14日に、IISがジャカルタでテロを起こしました。
しかし「インドネシア市民はテロを怖れない「というフレーズ
で結束しました。その後、ジョコ・ウィドド大統領は「ジャカルタは
すでにいつもどおりの状態に戻っている」と宣言しました。
東南アジアでも脅威にされされ、パニックになるのを未然に防ぎました。
それに対し、見事な対等と評価したのが、ジョゼフ・チンヨン・リョー
(ブルックリンズ研究所シニアフェロー)です。
「Foreign Affairs Report」2016 No.3,p60~64より
今、一瞬で全体主義になるような殺気だった空気があります。
しかし、現在の安倍政権は立憲主義を守れていないので、ISのテロに
対しては、ジャカルタと同様の冷静な対応をとるべき、と私は考えています。
>嫌なテロですね、
桝本さんの反応は、まっとうだと思います。
しかし、安倍政権は「憲法改正で頭がいっぱい」です。非常にズレて
います。今日も一票の格差の是正がニュースになっていました。
あと、[ISIS Resarch Indonesia」Joseph Chinyoga Laow,
「Foreign Affairs Report」2016 No.3,p60~64 の訳になりますが。
ISのメッセージは、社会的、経済的権利を奪われ、社会の周辺
に追いやられているイスラム教徒へのメッセージである。
EUのイスラム教徒にはアピールしても、アジアではそれほどの
大きな訴求力はない」。となります。
テロを怖れない、とは日常生活を通常どおり送ること
だと考えています。あと、元内各官房副長官候官補の柳澤協二
さんによると「(IS対策の)派遣可能な部隊規模は(自衛隊の方)
600人」です。米軍だけで10万人です。0.6%なら、いなくても
いい数だと思います。自衛隊の方に「敵を見たら撃つ、躊躇無く
引き金を引くこと」は無理だと思います。
想像力が過多である私は、おぞましいことを平気で考えてしまうのですが、自爆テロの次の標的は、空路の玄関口であるドイツのフランクフルトかオランダのアムステルダム、さらにロンドンとなるような気がします。
これで「ヨーロッパはもはやどこも安全ではない」と認識され、国際的なな人的移動が滞ると、経済が落ち込み、ISのもくろみどおり、イスラム系移民に対する決定的な亀裂・分断がもたらされるでしょう。
>想像力が過多である私は、おぞましいことを平気で考えてしまうの
>ですが。
決して「過多えはないこと」が恐ろしいのです。パリの同時テロで、
集団的自衛権、緊急自体宣言が必要ではないか、と私は迷いが出ました。
しかし「明治時代が古き良き日本に、こだわり過ぎの安倍首相」は、
今回のベルギーのテロが「地球の裏側のことで関心がない」のです。
本当に大丈夫なのか、心配になります。まともな草案ならともかく、
悪い冗談ののようなものです。
1月のISのジャカルタのテロがなぜ、ISの思うようにいかなかったのか、
EUとアジアでは大分ISのメッセージがうまく訴求しなかったのか、この
内容を投稿します。
テレ朝の番組、グッド!モーニングで、ISの狙いは、もともと原発で
空港に変更になった、と報道されています。
しかし、こういう時こそ、冷静な対応を、インドネシア市民がなぜテロ
に屈しなかったのか、また改めて。
原発は、テロターゲットとしては、格段に難しい。よほど重要人物に内応者がいない限り、敷地内に入ることもできない。
原発を狙うということは、目的は2つ。
警戒厳重な施設でもテロが可能だという宣伝、もう一つは放射能汚染を図るかその懸念を煽ること。
はじめの目的はたとえばゲート付近での自爆で達成されるかもしれないが第2陣の波状攻撃ができないと効果は小さい。それならば官庁を狙う方が容易で宣伝効果は同等だ。
放射能の拡散は、核燃料など高レベル放射性物質を格納する施設は、秘匿性も堅牢性も高く、目的施設にたどり着くことさえ難しいだろう。まして損傷を与えるためには多量の爆発物を運搬しなくていけないので無理がある。
苦労の割には効果が少ないので、今後も原発テロ(情報)は陽動作戦とみる。
桝本さん、ご教示いただきありがとうございます。
ISの終末論的なメッセージであり、実情は原発でのテロは難しい、という
ことで理解は正しいでしょうか。
桝本さんが書かれていることは、灯台もと暗しのようで、多くの方は気づか
ないと思います。(以前、コメントで書かれていたように、憲法を1条変更すると、
下の膨大な法律(民法、刑法など)を変更しなければいけないという事も)
EUを深刻な脅威につきつける、とは、冷静な判断が、一体どういうものなのか、
私にもまだ今後次第というしかありません。「Foreign Affairs Report」も
パリのテロの後、一ヶ月で内容が急変しました。
ただ、日本には戦争するお金がなく、「戦争税(テロ対策税)」など国民の皆様に納得して
いただくしかありません。(租税抵抗、日本にとっては、非常に難しいと思います。)
>よほど重要人物に内応者がいない限り、敷地内に入ることもできない。
私が驚愕したのが、2015年11月の「Foreign Affairs Report」2015 No11
では、ISのさらなる拡大と膨張はありえない、にも関わらず、No12で一ヶ月
の間に、踏み込んだ地上戦とより効率化した空爆を、に内容が変わったことです。
しかも、米外交問題評議会シニアフェローのフリップ・ゴードンが「より多くの
航空管制官を送り込めば、空爆の効率は改善するが、一方で管制官が
ISに捕らえられた残虐な方法で殺害をされればどうなるだろうか」、と
私の予想する範囲を超えた内容です。p14より、
原発を周辺を守るのは、人ではないでしょうか? これがポイントで、欧米に
深刻な脅威を突きつけている理由です。米次期大統領&日本の次期首相は、
まさかと思うけどトランプ&石破さんだったら、これは良くない組み合わせだと、
私は考えています。(安倍首相は憲法改正で頭がいっぱいですが、石破さん
だと応対をコロコロ変えるので、不安です。)
憲法がうまく機能しなかった、押しつけだと思われる例について、
9・11の後のイラク攻撃、その後作成されてイラク憲法です。
(憲法が機能せずに、ISの前身を生み出します。)
原発テロをするなら、私ならまず、反対デモの常連になります。その中でアジテーターとなり、再稼働のおりには連日原発前まで詰めかけます。機動隊とも顔なじみの仲になります。
案外このような関係は安定性があり、警察にも隙が生まれます。
デモ隊はいろいろな荷物やリュックサックを携行していますので、武器や爆弾もそのうち持ち込めるでしょう。
デモ隊をアジって暴走されれば原発敷地内への侵入のチャンスもあり、もしそこまで隙が無ければデモ隊を狙って自爆もあり得ます。反原発デモの自爆テロが意味が無いかといえばそうでもありません。
原発問題は政治的に不安定さをもたらすことになります。同時に原発の職員にも動揺と亀裂が生じるでしょう。亀裂は、古来守備の厳重な「城」を攻略するときの常套手段でもあります。つまり待望の原発職員の内通者が出るということです。
狙いは、核物質ではなく、電源(爆弾)とコントロールルーム(毒ガス)。
いかがでしょう。
核セキュリティサミットは今回が最後だって。高濃縮ウランはどこにどれだけあるかわからないそうだ。広島型(構造が簡単)による部分臨界核爆発とともに核汚染(ダーティボム効果)が広がって広大な居住不能地域が広まる可能性が現実味をおびてきた。
おそろしやおそろしや・・・