『揚げ足取り』が増えてきた残念な安保法案委員会
僕はこのところの国会中継をずっと興味を持って見てきました。そして気になることがあれば、ブログにも書いてきました。しかしこのところ、特に参議院に移ってからの特別委員会については、書くべきネタが無いように思えてならないのです。ハッキリ行って面白くない。国会の外で盛り上がっているSEALDsたちの国民運動の勢いとは裏腹に、肝心な野党からの質問があまりにも稚拙で、いわゆる重箱の隅をつつくような「揚げ足取り」に終始しているからです。
ヤジを飛ばす総理大臣もたしかに問題だけど、それを取り上げてことさら大げさに騒ぐのも同レベルであると思います。ネット上の言論をみても「とにかく安倍が嫌い」か「安倍マンセイ」の二手に分かれて、それぞれが衝突をさけて、声高に言いたいことを言っているだけのような状態です。いや一般人ならそれでも構わないでしょう。
国会で正式な発言権を持つ野党議員。彼らが安保法案の本質に迫るツッコミをしてくれなければ、マスコミも正式な記事として取り上げることはできないし、したがって国民の理解にもつながりません。法案の中身はなんなのか、問題点はどこなのか、よほど明確に具体的に突っ込んでくれなければ、与党側は簡単に答弁できてしまいます。残念ながら委員会の流れはそうなっています。
残念ながら、と書きましたが、それは十分な論議がなされない、という点に関してです。民主主義の原理に従って言えば、このまま野党の質疑が的外れや揚げ足取りのままならば、法案は通ってしまうのが筋というものです。最終的にそうなったとすれば、この法案整備は結果的に正しかったということになるでしょう。
僕としてはツッコんで質問したいことがらが多々あるのに、野党がツッコんでくれないので、隔靴掻痒であります。
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日米安保条約、特にアメリカの防衛範囲を定めた「第5条」との関連を問うものがありませんね。
アメリカは「日本の施政下にある地域」しか守らないのに、公海上や他国領土でも自衛隊はアメリカを防衛するのだろうか。
集団的安全保障を語るなら、日米安保条約との関連を追求しないのはまったく不思議です。