iPhpne 5sをgetするために、ガラケーがしてくれたこと
2013/09/20は僕がiPhone 5s を購入するために、マジでドコモショップに行列を作って並ぼうかと思った日だ。SoftBankのiPhone 4s を紛失したのがつい先日。docomoのガラケーは15年6ヶ月使い続けて今の機種は5年7ヶ月も使い続けている古い携帯電話だ。いつget がgot になるのか?
その朝、docomoからついにiPhoneが出るということで、Appleショップ銀座店を初め日本中のdocomoショップに長い行列ができていることが、NHKのニュースでも大々的に流れたほどの大騒ぎだった。行列を作らせるのはもちろんApple社の戦略で、おかげさまでリンゴマークがNHKのストレートニュースでも画面いっぱいに映しだされた。大ニュースになった理由は、モバイル家電業界と通信事業者業界にとって、ショッキングなほどの影響を与えるからで、恰好の経済部ネタだからである。
そもそもiPhoneが誕生した時、日本ではどこのキャリア(通信事業者)がそれを扱うのかが注目された。Apple社は基本的に世界中各国の最大手キャリアと提携している。そのポリシーからすると日本ではNTT docomoということになるのだが、予想に反して新参者のSoftBankがiPhoneを扱うことになった。スマホの歴史をさかのぼるとそこにたどり着く。おかげでSoftBankは大きく業績を伸ばした。裏には当時日本で盛んだったガラケー(フィーチャーフォン)合戦を繰り広げるパナソニック、NEC、富士通、SONYといった電機業界を保護しようという政治的背景もあった。NTTの独占的な優位を防ぎ、KDDIなど複数のキャリアを競争させなければならないという政策でもあった。しかし時代は変わり、今ではほとんどのメーカーがガラケーから撤退した。かろうじてSONYと韓国のサムソンだけがGoogle社と組んでAndroidのスマホを作り、iPhoneに対抗しているといった構図になってしまった。この業界地図をどう整理するか。総務省とアベノミクスの結論は出た。実は本気でAndroidでApple社と対決しようとしているのは韓国のサムソンだけである。SONYはもともとApple社と組んでPowerBookを開発したほどApple社と仲がいい。この際サムソンをバッサリ切ってオールジャパン体制で、苦戦するNTT docomoを救うことこそ、日本経済の発展につながる、という判断だったのである。
ちなみにその朝、僕は朝8時前からパソコンに向かっていた。ちょうど二日前の9月18日に、docomoが10年以上docomoを使い続けているプレミアム会員限定で、ネットによる予約を受け付けると発表したからである。行列を作るほど急いでスマホを手に入れたいわけでもない僕だが、あんまり入手が遅れてガラケー生活を続けるのも辛い。朝8時ジャストに僕はdocomoのサイトにアクセスした。あらかじめ前夜のうちにプレミアム会員用のサイトをブックマークに入れて。
朝8時ジャスト、思いがけないことが起こった。パソコンの画面にはいきなりサーバーが混み合っているという表示が出て、やがてこともあろうにNTT docomoのサイトがサーバーダウンしてしまったのである。万事休す。僕はあきらめて出社の準備に入った。
ポケットにガラケーを入れて出かけようとした時、ふと思い出した。そうだ、i-modeというのがあるではないか。もう何年も使っていないi-modeだが、「つながる」が売りのi-modeだけにそちらからアクセスしたらネット予約ができるかもしれない。僕は久々にガラケーからネットにつないでみた。結果すんなりアクセスできて、無事に欲しかったシルバーの5s、64ギガを予約することができたのである。
なんでもっと早く気が付かなかったんだろう! と思うと同時に、5年と7ヶ月使い続けた三菱のガラケーD905iが、最後の最後に大活躍をしてくれたことに感謝した。まもなくこのガラケーともお別れだけど、なんだか別れ際に「いままで長く使っていてくれてありがとう」と最後のキッスをもらったような気分なのであります。
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