ウィキペディアも案外あてにならないなあ
ウィキペディアって便利で、まあかなり信ぴょう性の高い記事が載っているからずいぶんと前から辞典として愛用してきました(たぶんみんなそうだとおもうけど)。だけど知らず知らずのうちに情報をウィキペディアに頼りきるクセがついてしまって、 なんでもかんでもウィキに載っているから、というだけで全面的に信頼してしまうのは、ちょっとまずいんじゃないかなあ、と最近になって強く感じるようになりました。
日常生活でちょっとした調べ物をするには十分便利で、ほぼ事足りるのだけれども、いざ仕事で使うようになると思わず「まったくでたらめだ!」と叫びたくなるようなことがよくあるんです。自分の身近な事とか、よく調べていて自分の方が詳しく知っているような項目を検索すると、あからさまな間違いが書いてあることに、みなさんも気がつくかと思います。所詮は人の書いたもの。出典だって書物であればなんでもありというわけで、別に事実が正確に書いてあるというわけじゃないのです。仕事で使っているとウィキの方を修正しなくちゃ、なんて本末転倒な気分になってげんなりしてしまいます。
そもそも例えば中央アジアのあたりについて調べてみると、英語版のWikipediaと日本語版のウィキペディアでは全然違うことが書いてあったり、日本の文化について調べてみると事実関係がまったく誤認されたまま英語版Wikipediaに記載されてあったりすることはざらにあります。まあシルクロードだって西から見るのと東から見るのでは見方が違うのだからあたりまえです。さらに個人について書いてある項目など、本人が読んだらちゃんちゃらおかしい記事になっているのは当然でしょう。じゃあ紙の書物になった百科事典なら信頼出来るのかといえば、それはどっこいどっこいでありまして、何れにしても結局は十分なメディアリテラシーを養う以外に、信頼出来る事実にたどり着く方法はないということでしょうか。
先日も某知人が、自分について書いてある項目で事実誤認がある、と言っていたので余計にウィキ不信になってしまい、今日は日記に書いてみた次第です。
便利で普段とても役立たせてもらっているウィキペディアだけに、仕事中でも誤記に気がつくと修正してあげたい衝動にかられますが、それをやっているときりがないし、それほどヒマでもない。だからといってそのまま放置しておくのも、なんとなく良心の呵責にかられるところもあり、なんともフクザツな気分のまま過ごしているのが現状であります。みなさんはどのようにウィキペディアと付き合っていらっしゃるのでしょうか?
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初めまして。
ジャーナリズムに携わっている方が、ウィキ不信になっていただき、うれしい限りです。私は、何年も前からウィキ不信どころか、撲滅運動をおこしたいところです。(「案外」とお書きになったのは、意外でしたが)
集合知が信頼性のある文書になりうるか、という世界的な失敗実験として面白いと思います。
ウィキペディアは、「フリー百科事典」と称していますが、百科事典どころか、実態は単に個人が手段を問わず知り得た情報をかき集めただけの単なる1つのサイトに過ぎません。お書きになったように、自分がよく知っていることのページを見てしまったら、間違いだらけである事にすぐに気が付かれましたよね。
また、多くは書き手がプロのライターではないので、事実と個人的な評論を区別する技術が未熟です。これは日本のウィキペディアでは特に多いです。個人的な評論などには、よく「要出典」付けれていますが、出典どころか、そのようなものは「百科事典」にはあってはならないものです。読み手である日本人も、これらを区別するのは苦手なので、困ったところです。単なる個人のサイトであればいいのですが、百科事典と称してはいけないでしょう。
人間がすることには間違いがつきものですが、ウィキペディアの更に困った点は、都合の良いことに、書き手の責任の所在がはっきりしません。
意見の分かれる項目は編集合戦になり書き込み停止になります。
まだ、「2ちゃんねる」の方が、書き手が不特定であること、信頼してはいけないことを読み手も分かっており、また、ある種の流れに沿って即座に更新されるので、参考になります。
なのに、GoogleやiPhoneのSiriで何を調べても、ウィキペディアが筆頭に来たり、ウィキペディアで調べることができることを売りにしている製品を有名企業が出していたりと、さも信頼性が高い書物であるかのように振る舞っており、この点は非常に、困ったところです。
最悪な点は、ウィキペディアが情報の「データロンダリング」の温床になっている点です。パブリックドメインであるウィキペディアをプロの記者や制作者が丸写しして問題になったりしますが、果たして、ウィキペディア側はどうでしょうか?ご存知のように、書き手の主張を加えないで、著作権がある多くの書物や記事、ホームページから抜き出して、表現を少し変えては載せているのが多くあります。ご自分が時間や手間をかけて調べ上げた内容が、著作権を放棄していないのに、表現を少し変えて勝手にウィキペディアに掲載されたら、どう思われますか?また、さらにパブリックドメイン化されてしまい、ご自由にご利用ください、と言われ、また、パブリックドメインと知らずに使用すると悪者にされる。本当に困った事態です。
私が独自に書いた、カウボーイハットに関する記事が、
http://www.realwestern.jp/gear/hat/tengallon.html
以下のウィキペディアにそのままコピペされて書かれおり、削除依頼を出しました。今も、「ノート」に残っています。
でも、今でも表現を変えて残っており、現在も書かれてある情報はほとんど、リアルウエスタンからのものと思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%88
以下のカウボーイに関するページのカウボーイハットやロデオもそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4
リアルウエスタンは、私が何年間も、アメリカのウエスタンショップ(馬具服飾店)の店員、牧場、馬術家や選手に聞いて、独自に書き上げたものです。それをあっさり、内容を写し取られるのは相当、嫌なものですが、それ以上に、私がウィキペディアを参考にして自分のページを書いたと思われてるかも、と考えると遺憾の意を隠せません。また、パブリックドメインからの借用と判断されたら、もし、将来、出版しようと思ってもできないかもしれませんね。
また、削除依頼をするにも、ウィキペディアの流儀(調べてみてください)に従わないといけないので、中々大変です。なんで泥棒の書式に従って、お願いしないといけないのでしょう?面倒で、依頼しても削除後、表現を少し変えて掲載するので、疲れて放置状態です。
できれば、ウィキペディア、および、ウィキペディアを活用している会社をすべてを訴えたいところですが、そんな余力は私にはありません。著作権方の翻案も微妙です。ウィキペディアでは、「江差追分事件」の判決で、正当化を図っているかのように見えます。著作権が親告罪である点も問題です。個人で追うのは無理があります。
こういう「被害」が後を絶たないと思われますが、プロの(レベルが低い)記者がウィキペディアの丸写ししてニュースになり、ウィキペディアが他人の著作権を侵害していている温床になっていてもニュースにはなりません。余りに日常的なので、「ニュース」には成り得ないのでしょうか?
また、お書きになったように、英語版と日本語版で内容がまるで違うのは謎ですね。少なくとも、カウボーイに関することは、英語サイトの方が良く纏め上げられており、洋の東西の意見の相違を聞くまでもなく、英語版をそのまま翻訳した方がいいと思うんですが。日本独自に作っているのは謎です。
ウィキペディアは、内容が真偽の区別がつきにくい点でゴシップ週刊誌より悪く、責任者が不明確で、盗用の温床になっているサイトを、有力な情報源としてよく活用されているのは誠に問題です。
私は、今回みたいに盗用されているか確認する以外は、ウィキペディアは
一切見ないようにしています。
お仕事柄、ウィキペディアはできるだけ見ないようにお勧めいたします。ウィキペディアから盗用されたと言われては問題ですからね。
最近、Googleの検索結果で、右上に出してしまうので、困ったもんです。
宗國さん、コメントありがとうございます。
盗作されたのはお気の毒でしたね。
僕は新人時代に、必ず一次情報にあたれ、原稿は足で書け、と叩きこまれたのでWikipediaはもとよりインターネットにかぎらず新聞でさえも二次情報は情報源として疑って仕事をしています。
ですのでほとんどWikipediaを見ることはないのですが、たまに同じ項目について世界各国でどのようなコモンセンスで取り扱われているのか、その違いを比較するのにはなかなか役立つようにも思います。
Encyclopediaと名乗っているところは、一般の人に誤解を与えるので、ちょっといかがなものかと思ってしまいますが。
もう、ひとつ。ウィキペディアに書き込んだ文章は、すべてパブリックドメインになります。その文章は、パブリックドメインの規定を守って使わないと盗作になりますので、ウィキペディアの記載の修正で、ご自分の文章を書き込む際には十分ご注意ください。