ファンクラブって名称がいけないのかな?
ファンクラブという言葉の響きには、どこかアイドルの追っかけみたいな印象がある。例えば僕が管理人をしている「池上彰ファンクラブ」というのも62歳のジャーナリストの後援団体の名称としては、どこかしっくりこない。アキラくん、きゃ〜〜〜っ!っという声が聞こえてきそうだ。池上彰読書会、みたいな地味な名称を付けるべきだったのかも知れない。
そもそも一流のジャーナリストたるもの、安易にテレビのバラエティーやネット上に露出をすべきではない。ジャーナリストとしてその真価を現せるメディアとして僕が順位をつけるとすれば、1に講演会、2に書籍、3,4がなくて5にテレビなどのマスメディアだ。ネットなど論外。講演会は生身のFace to Faceだから、とことん真摯にコミュニケーションできる。次に書籍だ。きちんと論点をまとめて整理した状態でコンテンツを発表できる。ここまでは邪魔が入らない。テレビになると邪魔が入る。演出上の関係で内容をはしょったり、キャッチーな画面になるように視聴者受けのする表現に偏ったり、といった要素が排除できないからだ。もちろん演出家の腕の見せ所というわけで、かなり良くなったりも、とんでもないひどい番組になったりもする。
ネットは論外だと書いたのは、インターネットは自称ジャーナリストや2流3流のディベーターたちの溜まり場だからだ。まだネットの黎明期だった頃、筑紫哲也が、ネットの掲示板で一般人と討論しようという試みを敢行したことがあった。有名なジャーナリストを相手に論破して目立ってやろうという輩が、ここぞとばかりに議論をふっかけてきて、掲示板で延々とやりあう羽目になってしまった。結果は筑紫哲也の惨敗である。ネット上のディベートでは、ヒマを持て余した人間ほど有利で、執拗に絡み続けることで相手を疲弊させてしまい、勝利宣言をすることができる。とんでもないメディアだ。
池上彰はネット上への露出を徹底的に拒否するポリシーを持っている。おかげでネットの住人たちの間ではすこぶる評判が悪い。検索するとほとんどが池上彰に対する批判と悪意に満ちたレッテル貼りのオンパレードだ。ほうっておくとそんな奴らが増殖するばかりだろう。そうなってはいけないと、義憤に満ちた杉江義浩は、自分の師匠である池上彰をネット上でも好意的に捉えている人々を集めて、ファンクラブなるものを立ち上げた。師匠に対するささやかな恩返しのつもりだが、名称はともかく、少なくともネット上でのアンチ池上旋風に対する一つの対抗策としては機能し始めたようだ。ちっとはまともに著書を読もうぜ、というメッセージを今後も発していく。テレビとネットしか見てない連中に、本物の池上彰がわかるわけがないからだ。
それにしても、ファンクラブという名称、もうちょっとマシなネーミングはなかったものか。本当に「きゃーっ、イケガミさ〜ん!」というタイプの方々が殺到するのを、内心マジで恐れている今日の杉江義浩でありました。
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分かります。論破って、論破してやろうって気持ちがあると論破できないんですよね。
何も持たないでいるとスラスラ論破してしまっていたっていうのが、毎度毎度起こるので限られた時間のなかで、社会を動かさないといけないお偉い様方やジャーナリストさん達にはぜひ、癒しが必要かと思います。国民だって、巻き添いくらいたくないし( ´▽`)
池上さんの柔らかい感じ僕、好きです。
マツコさんと池上さんが先日TVで話されているのを拝見して、あの二人の柔らかいけど良い方向に導く雰囲気に
見ていて溶けそうになりました( ´▽`)
正座不可女さん
どちらからいらしていただいたのかは判りませんが、とにかくコメントありがとうございます。
本当に、有名人をネット上で論破して悦に入ってる連中には、ほとほと困りますね。
これからも出来る限りコメント返しして行きたいと思いますので、よろしくお願いします。
mixiですよ♪
おかしな人達がする論破は、一見論破したかの様に見えても、心眼をもつ者が読むと分かります。裸の王様状態なので少々可哀想な気もしますが^^;批判する方は誤解があるか何か筋違いの目的がある様に見えます…
池上さんはその中身の無い批判の中でも染まらない…むしろ、逆に輝いておられます。
まさに〝秘すれば花〟状態ですね(笑
すぎぃさんや池上さんの様なすてきな大人に僕もなりたいものです。
まぁ、池上彰さんのファンは落ち着いた層が多いでしょうから「きゃ~」は、無いでしょうね(^_^)
もし『池上彰後援会』だと「選挙に出馬か!?」となってしまいますし(笑)
谷本さん
たしかに!「池上彰後援会」では政治家っぽいですもんね。(笑)彼は絶対出馬しませんし。
まあ僕自身が池上のファンであることは間違いないので、「ファンクラブ」でいいのかも知れません。