ウォシュレットの「止」ボタンが無反応
こんなに恐ろしい体験をしたことはない。。。
今日、僕は職場のトイレで大の用をたした。
昼食後は男子トイレは混み合うので、空いているドラマスタジオのフロアにあるトイレをあえて利用した。
中心から遠く、芸能人が多く来ることもあって、比較的空いている。
案の定空いていて、心地よく用を足し、ウォシュレットのボタンを押した。
他のフロアに比べて清掃も行き届いており、快適なのだ。
さて数十秒後、いつものように「止」ボタンを押した。
。。。。
が、シャワーが止まらないのだ。
今まで何千回もシャワートイレを使ってきたけど、こんなの始めてだ。
止まらない。
立ち上がれない。
立ち上がったら最後、服がびしょびしょになる。
肛門をずっとウォシュされながら、僕は考えた。
入口だけあって出口のない迷路のことを。
永遠に尻を洗われ続けなきゃならない人生のことを。。。
パニックになった。
頭が真っ白になった。
指は「止」ボタンを激しく押し続けていた。
あるときは力を込めて強く、あるときは弱めに、あるときはナナメにこするように、、、そう、今家電で一般的な、感圧式のスイッチだった。
落ち着けジャックバウワー!
自分に言い聞かせながら、僕は冷静に事態の収拾を考えた。
(その時の僕の格好は、想像しないでくださいませ)
僕はまず上半身をひねって、洗浄スイッチ(赤外線感知式)を手探りで作動させた。
ザーッと水洗トイレが作動した。
一安心。
。。。
だが、まだ根本的な解決には至っていない。
世界に類を見ない的中率のシャワーからの温水は、的確に僕の肛門を捉えたままだ。
止まりはしない。
僕はあらゆるボタンを押してみた。
水流がやや弱く、あるいはやや強くなった。
しかし本質的な解決からはほど遠い。
次に僕がとった行動は、トイレットペーパーを手に取ることだった。
トイレットペーパーを見ながら思案し、
結局それがなんの解決策にもならないことを悟った。
大声で叫んで助けを求めること、という選択肢も、一瞬あたまをよぎった。
だが自分のおかれている光景を客観的に見てみると、それはできなかった。
落ち着けジャックバウワー!
そして思い当たった。
すべての電化製品には電源がある。
僕は下半身を固定したまま、上半身をフルによじり、コンセントを見つけた。
そして力任せにそれを引き抜いた。
。。。
こうして僕は何事も無かったように、すました顔をしてトイレを出た。
本来ならば局舎管理部に通報すべきだったのかも知れない。
でも僕は、自分が無事にトイレを出られた喜びで一杯だった。
もし「天地人」の妻夫木くんが、このトイレを使うことになったらどうなるのだろう。
CT-105スタジオで主役がなかなか戻らないことで大騒ぎになる。
あるいは衣装をびしょびしょに濡らした主役が戻ってくる。。。
考えても恐ろしいことだ。。。
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