古舘伊知郎さん降板の本当の理由

furutachiichiroテレビ朝日、報道ステーションのキャスター、古館伊知郎さん降板がニュースになりました。
12月25日に、朝日新聞論壇委員の井手英策さん(慶應義塾大学教授(財政社会学))のご自宅に行く機会があり古館さんの降板の理由を伺いました。報道ステーションでは朝日新聞論壇委員がゲストとして、出演しています。井手英策さんは、これを広めてほしいと、権力に屈したくないと言ってらっしゃった、プライベートトークを私は「真に受け」ました。それを以下記述します。古館さんは、官邸、主に菅官房長官の圧力によるものに耐え切れなったからだと。
報道ステーションが、今後、政権批判を出来なくなる可能性が非常に高くなります。井手さんによると「ファシズム」です。古館さんは井手さんの職場に立派な蘭を送り、井手さんはそれを「後を頼む」と主観的に解釈しました。
今、井手さんのところには、主に民主党から「どうしたら民主主義を取り戻せるか力を貸してほしい」と仕事が殺到しています。また総務省のAさんは事務次官の有力候補だったのですが、安倍政権になってから、総務省が成績表のようなものを導入しました。その結果、Aさんは官邸の圧力により左遷されました。
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以上が、お聞きしたお話です。

安倍政権になってから、官邸が霞ヶ関に官庁の人事権を持ち、報道の自由を奪い異常な事態になっています。

今の自民党は「自由民主党」の名前にはふさわしくない、きつい書き方をすると、「ファシズム」です。

自民党の皆さん、正々堂々と「立憲主義を壊す(天皇陛下軽視の)過去の大戦がなかったことにして明治時代からやり直す憲法草案」を公表してくれませんか。

そして、一番お聞きしたいことですが、今年は憲法改正にふさわしい年ですか。
宮城県の石巻でも、仮設住宅耐久年数2年とっくに過ぎています。肺炎やら大きな病気を抱え、無気力になる方達を助けているのは主に民主党や共産党、医師連合などのボランティアの方です。

憲法改正の前にまず被災地の方の基本的人権を守ってあげられないでしょうか。
どうして、当たり前のようなことが通用しない世の中になってしまったのでしょうか。

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編集者追記:これは2015年12月30日に坂井万利代さんが投稿された「古舘伊知郎さん降板の本当の理由」という記事に、関係者の一部から削除依頼が出されたのを受け、2016年1月8日に坂井万利代さんご自身が、元記事の事実関係、プライバシー等を再検討し、より適切な文面へと加筆・修正された最終版です。

あくまでも酒井万利代さんの目に映った、ある事実の側面であり、客観的な真相は編集者にもわかりません。しかし削除依頼をしてきたのは、井出英策さんと、酒井万利代さんの夫からだけでした。記事を書かれた万利代さんご本人は、加筆・修正してでも掲載したいという強いご意向でしたので、掲載することにしました。編集者が削除依頼に応じなかった理由は「学者の言葉、主婦の言葉」に詳しく述べてあります。

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2016年2月15日追記:英紙「ガーディアン」と「エコノミスト」が、真相をすっぱ抜きました。「キャスター3人の降板が首相官邸の圧力によるものだ、と海外メディアは断定した

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2017年6月21日追記:坂井万利代さんの投稿から一年半たち、古舘伊知郎さん本人の口から「圧力はなかった」とコメントされて、圧力はなかったことで一件落着のように世の中はなっています。しかし僕はそう単純なものではないと思います。真実は一つではありません。坂井さんの目に映った当時のやり取りは、それはそれで一つの真実ですし、古舘さんが処世術として圧力をなかったと発表した、というのも一つの真実です。 本人のコメントだからと鵜呑みにせず、複数の真実を様々な角度から判断していくことが必要でしょう。
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22 comments to “古舘伊知郎さん降板の本当の理由”
  1. 朝日新聞論壇委員の井手英策さんのところには共産党や民主党のからの仕事が殺到しているとのお話ですが、一般人としての印象ですが、円高を放置して企業と雇用の海外流出を助け、就職率を下げ、沖縄問題を泥沼に落とし、震災対応を誤り、コンクリートより人と掲げてインフラ整備を怠り、尖閣諸島国有化宣言で中国との関係を最悪のものとし、その他数々の悪行をしたあの民主党と結託したら信用を失います。どうか正しい方向に進む野党と力をお貸しください、民主党には悪感情的しかありません。

  2. マスコミは、何の為に批判が必要なのか?
    もっと、もっと明確に‼️
    何でもいいから、批判すれば良いと言うわけではないと思います。
    マスコミは、国民に真実を伝えるべきだと思う。
    事実の上に、正論を堂々と展開すべきです。
    民主党の様に、イメージだけを煽るのは長続きしないし、本当の改革は出来ないと思います。

  3. 貴重なインサイダー情報ありがとうございました。たぶんそんなことかと思ってはいましたが、やっぱりという感じです。

  4. 恐ろしい言論統制の暗黒時代に逆行しているようです。行き着くところまで行かないと、多くの国民はわからないのではないだろうか?
    そうでないことを祈るのみ・・・

  5. 論点がズレているか、曲解をしてありえない議論や報道の結果が現状を生み出している様にしか思えません。
    自民党にも説明責任がありますが、それ以上に野党や報道の人たちにもきちんとした議論を為さなかった重い責任があります。

  6. どこまでが井手英策さんが広めてほしいと言った内容ですか?最後まででしょうか?
    一読すると後半は筆者さんの見聞や意見のように読めてしまうのですが。
    また、伝え聞いた内容にしろ筆者さんの意見にしろ、個人名・組織名を出して紹介している発言内容などはどの程度正確なもの・事実だと確認できているものなのか、このポストからではどうにも判断がつきません。

    ドシロウトのブログならいちいちこんなツッコミはしませんが、このサイトは実験的な要素もありながら、メディアとしての使命感のようなものを持っていると感じています。ですので、投稿を公開する前に、読み手に対してもうすこし正確に物事を伝える姿勢で書いていただけるとありがたいです。

    • やなぎさん、ありがとうございます。井手英策です。
      この投稿はほとんどが事実ではありません。
      僕の話と異なる文が掲載されています。
      このコメントもあわせて掲載していただけるかわかりませんが、
      いま、削除を求めるコメントを管理者さんにだしました。
      やなぎさんの良識ある投稿に心から感謝しております。

  7. 国民一人一人が自分の「個としての尊厳」を大切だと自覚する。同時に他人の「個としての尊厳」を認める。「ほかの人が○○と言ったから間違った判断をしてしまった。」ではなく、それまでのすべての情報を総合判断するのは自分の責任であり、行動した結果にも自分の責任がある。だからこそ、自分の責任で情報を集める努力をすることも「今の時代こそ」とても大切に思います。国内報道だけでは理解できない「福島の汚染をそのままに原因究明すら手につかないのに再稼働に突っ走る」ような子孫に対する無責任姿勢、県民の土地を強奪された沖縄基地の歴史的認識、大戦後必死に生き続けてきた普通の国民が経済的に苦しくなるのに税率をゼロにしないで8%のままにしておいて「軽減税率」というペテンを言わせている現状。第二次大戦をあおった「臣民と報道がどうして生まれてしまったか」という研究や反省が自覚されずになぜ無責任になっているのか。「第二次大戦を経験した国民が待ち望んでできた憲法」を一内閣が勝手に解釈変更でご都合主義な法律を作って「平和にすごす努力をしてきた戦後」を「憲法を無視し臣民の幸せを無視して平気な人々の望む戦中」にしておいてよいのか、などなどの子孫に対する「個としての自分の尊厳をかけた判断と行動」がいま求められている時期に至っていると考えています。

  8. いまの安倍首相と取り巻きの政治家及びブレーンたちは政治というものに対して何か大きな勘違いをしているのではないでしょうか?

    本当の正しい政治家の姿勢は「悪しきを挫き弱きを助くる」であるべきです。
    つまり貧困や病苦などに苦しむ方達を助けることが大切で、自分たちの権力欲、支配欲などとは縁遠い存在であるべきです。
    また大企業などの儲かっているところはほっといても大丈夫です。
    苦しむ小規模企業や個人を助けるのが正しい政治です。

    過去の日本の繁栄は政治家や官僚でなく庶民の努力によるものです。

    日本の借金体質の経済を立て直す一番の近道はインフレ・ターゲットではなく、国会議員、全ての地方議員、官僚や役人、各種の外郭団体・・・・税金で飯を食べている人件費を大幅に減らせば増税や国債発行に依存しなくても正常な様態になります。

    国家予算の大部分は上記の人件費及びを経費なのです。

    この問題を議論しないのか、問題にしないのか不可解です。「かってニュージーランドは半分以上をカットしています」

    マスコミがこのような問題を勇気をもって論じるべきです。・・・それを一部の政治家にコントロールされる必要はありませんし、、国民は間違った判断をさせられる怖さがあります。

    西郷隆盛のように「名誉もいらず、金もいらす・・・」・・・勇気ある本物の政治家で有って欲しいものです。

  9. 自民党、安倍、菅、岸田、麻生、谷垣、甘利、中谷 このメンバーは最低でしょう、自民党は独裁者党になってます、逆らうと偉い目にあうでしょう、NHKの大越さんも報道ステーションのコメンテーターの古賀さんも。。。。。

  10. 井手英策本人です。

    この投稿、坂井さんご本人、ご家族から削除依頼が出されていると聞いています。
    しかし、なかなか削除されませんので、悩んだのですが、投稿させていただきます。

    まず、僕は坂井さんと話をしましたし、
    現状に全体主義の匂いを感じ取っていることも事実なんですが、
    この投稿は僕の話していない事実で満ちています。

    その場で受けた坂井さんの「印象」が、
    裏を取らずにそのまま文章になったというのが正直なところだと思います。

    この投稿は、僕が述べていない、誤解された叙述が多数あります。
    自分の発言していないことが世間に流布する状況に違和感をおぼえ、
    以下のようなブログを立ち上げました。御覧ください。

    http://ameblo.jp/eisku-ide/entry-12112928718.html

    古舘さんからの伝言などありません。
    総務省の成績表など聞いたこともありません。
    共産党から仕事が殺到していることも誤りです。
    朝日の論壇委員であることと番組出演とは何の関係もありません。
    そもそも会話を広めて欲しいなどと言いません。
    やるなら自分でやります。

    関係者から見れば、いずれも僕の発言でないことは一目瞭然ですが、
    かといって、このような誤った文章は、放置されるべきではありません。
    管理者の方にはすみやかにご対応いただきたく思います。

  11. 管理人の杉江です。

    本記事は一字一句坂井さんが書かれたものであり、私は全面的に坂井さんを信頼して投稿をお願いしました。
    一方井出さんからは、そんなことは言っていないとのコメントを頂きました。なにぶん個室での「言った、言わない」の話ですので、第三者の私には真実を知るよしもありません。

    ネットというメディアの特性上、一度15万人を超える方々に共有されたリンクを、安易に切るべきではないと考えます。ですから全面削除には応じられません。その代わり井出さんの主張も、一字一句違わず掲載しました。

    ネット上には様々な意見が存在します。両者を読み比べて、真実はどこにあるのか、読者の方々が自分の頭で考えて、ご判断を頂きたいと思います。

    坂井さんもご自分の記事を全面削除することはできませんが、加筆修正する自由はあります。その場合は、どの部分がどういった理由で事実誤認であり、正しくはどういう事実関係なのかを明確にして頂ければ幸いです。

    基本的にはこのサイトは性善説に基いて、記事を自由にアップしてもらっています。意見がわかれた場合、管理人は両者の意見を掲載するのみで、判断は各自のリテラシーに依存しておりますことを、何卒ご理解お願いします。

  12. コメント欄が長くなりそうなので、この坂井万利代さんの記事、古舘伊知郎さんVS安倍首相官邸の話が明るみに出た経緯については、私の新規投稿としてアップしました。
    https://www.ysugie.com/archives/4447
    です。
    私の編集方針についてご意見のある方は、どうぞそちらにコメントを頂けますと大変ありがたいです。官邸は慌てふためいているようですが、女性は肝が座ってしっかりしているなあ、と感じる今日このごろです。

    チャオ!

  13. 今回の騒動発端の責任になる、坂井万利代です。

    まず最初に、私が書き手として初心者であり、マナーがなっていなく
    多くの方にご迷惑をかけたことを、この場を借りてお詫びします。

    この記事は12月25日、クリスマスの日に、自宅帰った後、書きました。
    お酒なども交えた場所であり、いわゆるインタビューと違う形式になっています。

    この点を含めた上で、加筆修正します。

    >西郷隆盛のように「名誉もいらず、金もいらす・・・」・・・
    >勇気ある本物の政治家で有って欲しいものです。

    政治活動には選挙など非常に大きなお金がかかります。
    政治家のお仕事は大変です。人に頭を下げたり、後、名指しで批判されます。

    私達が納めている税金は、先進国の中で租税負担率が非常に低いものです。
    これは先進国で異様なことです。
    井手さんから、この大切な話を約10年前に教わりました。

    一番の財政赤字の原因は、私達が税金に対して否定的で、「租税抵抗」のため
    多くの歴代首相が増税に踏み切れませんでした。

    ただ一人、3党合意を取り付け、倒閣も造反も覚悟で、初めて純増税に踏み切った
    野田元首相が大変賢明で、誠実な、言葉どおりに信じていい政治家だと、私は
    強く信じています。
    (1989年の消費税導入は所得税、法人税の減税が同時期です。)

    • 坂井万利代さん

      記事の全面的な加筆修正どうもありがとうございました。
      事実関係もより実態に近いものとなり、元記事より切れ味が鋭くなっています。
      結果的に良い記事になったと思います。

      井出英策さん

      事実は一つでも、真実は見る角度によっていくつも生れます。
      多少の事実関係は大目に見るとして、これが彼女の目に映った一つの真実です。
      一週間かけて推敲された結果を、温かい目で受け入れませんか?

      • もちろんいまだに誤解、間違いは、あります。
        正直、酒の席での僕の憶測がここまで広がるとは思っていませんでした。

        でも、古舘さんのくだり、個人名を修正いただいた点は、
        とても大切なことだと思います。

        坂井さんもいろいろと葛藤があったことでしょう。
        冒頭の叙述を読んで、そう感じました。
        これ以上、水掛け論をやる気はありません。

        官邸からの圧力としか思えないような事態が次々に起きてますね。
        それは実際の圧力ではなくとも、受け手側がそれを斟酌しないといけない、
        そういう状況も含めて、です。僕も抵抗の声をあげていきます。

        • 井出さん

          この度は寛大なご判断、誠にありがとうございます。
          「全面削除」ではなく「加筆修正」に応じてくれたことに
          言論人として敬意を表します。

          >坂井さんもいろいろと葛藤があったことでしょう。
          まさにそのとおりだと思います。
          彼女はご主人や井出さんからの厳しい指摘を受けてもめげずに
          修正原稿を書かれたことは立派だったと思うし、尊重すべきです。

          官邸からの圧力に関しては、ご指摘のとおりだと思います。
          それは「もしもし菅ですが、ここをこうしてください」
          といった直接的な圧力であるとは思えません。
          マスコミ各社の上層部が、官邸はこうしたがっているに違いない
          と忖度して、自主的に行っているケースが多々あると思います。

          ある意味ではその方が恐ろしいです。
          まずは権力に寄り添う自主規制を警戒しなければと思います。

  14. 文書が送りつけられたのは、2014年11月26日。11月21日に衆院を解散した直後だった。自民党の福井照報道局長の名前で、「報道ステーション」の担当プロデューサーに送られている。

     文書は、〈11月24日付「報道ステーション」放送に次のとおり要請いたします〉というタイトルがつけられ、〈アベノミクスの効果が、大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく……〉と番組を批判し、さらに〈放送法4条4号の規定に照らし……十分な意を尽くしているとは言えません〉と、放送法まで持ち出して牽制している(日刊現代より

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