あまりにも読みたくてページが開けない

harukimurakami

もう買ってから一週間くらいになるが、読むのが楽しみすぎて1ページ目を開く勇気がわかない。開いたら最後、もう一気に読んでしまうに決まっているからだ。

僕は一冊の本を少しずつ読み進めるということができない。特に小説はそうだ。いったん読み始めたら寝食を忘れて徹夜してでも最後まで読んでしまう。今日はここまで読んだから、明日は続きを読もう、なんてことができないのだ。ましてや電車の中などでは読みたくない。とにかく集中して一気に最後まで読み終わらなければ気がすまないのである。

今の忙しい状況では、そののように読書に集中して時間をあてることがむずかしい。だから土曜日までおあずけということに決めた。その一方で、早く読み始めたくてたまらないムズムズしている自分がいる。毎日表紙を眺めて、手にとって、匂いを嗅いで(匂いまでかがないか)そっと机の上において大切に見守りながら会社に出かける。まるで愛おしい処女に手を触れることができないかのように。それがハルキストなのであります。

他の小説なら分割して読むこともある。けれど村上春樹作品だけは別だ。ひとたびページを開いたら、僕と小説が一対一で向い合って、ふたりきりの濃密な時間を心ゆくまで味わい尽くす。一種の初夜の儀式なのだ。誰にも邪魔されたくはない。変なやつだとお思いでしょうが、僕と小説との付き合い方はそうなのだから仕方がない。昔からそうだった。小説の新刊書にここまで思い入れを持つのは久しぶりのことでもある。

まっさらな気持ちで、風呂に入り、時間をたっぷりとって丁寧にていねいに一字一句を身体に染み込ませていく。この大切な儀式を執り行うのはまもなくである。僕にとって至福の時間が待ち受けている。それまで最初の1ページよ、最初の1行よ、もうしばらく待ってていて下さい。

 

4 comments on “あまりにも読みたくてページが開けない
  1. 村上春樹の新刊ですね。私は高校生の頃に「ノルウェイの森」を読んで感動した世代です。
    出版界の売上貢献の救世主、村上氏。
    早く芥川賞を受賞して頂きたいですね。

    • りりいさん、mixiに比べるとコメント付けがややメンドクサイ仕様ではありますが、わざわざありがとうございました。3人めのお客様ですね!

      僕は村上春樹の「風の歌を聴け」を読んで映画化した世代です。
      ですから特別に思い入れがあるのかも知れませんね。

  2. 私も同類です(笑)

    本も、女性と同じですよね。

    まだ購入していませんが、興味が沸いてきました。

    • シガーさん
      コメントありがとうございます。新しいブログ二人目のお客様ですね!
      なんと10年前にmixiに書いた初めての日記から読めてしまうアーカイブがあります。お暇なときに昔のmixi日記を探しだして、再びコメントを付け直して頂けると幸いです。

      村上春樹、小説好きにはたまらない一冊ですよ!

あなたのコメント