2017都議選、日本を破滅から救う祈願をこの一票に込める

日本から三権分立が失われようとしている。日本から民主主義が失われようとしている。日本から報道の自由と国民の知る権利が失われようとしている。戦後70年にわたって守られてきた主権者国民のあたりまえの生活が、安倍晋三という一人の独裁者の手によって、打ち砕かれようとしている戦後史上最大の危機を、今の日本は迎えている。

「立法府の長」とさえ自認する安倍首相は、共謀罪の成立のために、委員会決議を経ずしていきなり本会議で違法な強行採決をした。世間の批判をものともせず、議論を経ずに数の力だけで、強引に国会を運営していく。こんなことはかつての自由民主党の政権では見られなかったことだ。産経新聞や読売新聞などの保守系新聞には自分の思い通りの内容を書かせ、他のマスコミに対しても介入と懐柔でコントロールする仕組みを手に入れてしまった。文科省の前川前次官に対しては、内閣調査室というスパイ組織と、公安警察を私物化することにより、徹底した個人攻撃で、貴重な内部告発の証言をもみ消してしまった。あたかもゲシュタポのように。

憲法を守らない安倍晋三は絶対的な権力を持ちつつある。優秀な日本の官僚システムを私物化し、裁判所さえ恐れないほど官邸の圧力は増し、マスコミを意のままにコントロールして国民の印象を操ることに成功しつつある。これはもはや今までの自民党のやり方を大きく逸脱している。現在の安倍政権とは、歴代の自民党政権とはまるで別物で、前代未聞の鬼っ子のような存在だと言えよう。

安倍晋三は絶対的な権力を手にしつつ同時に、本人は壊れつつある。加計問題に関する会見で、「今治市に限らず日本全国に拡大していく方針を決めた」と意味不明の発言をした。獣医師は余っていると問題になっているのに?これには安倍首相の側近たちも困惑していた。もはや右翼集団「日本会議」を背景にした安倍晋三の限界の日が近づいている。憲法改正も、このように壊れたリーダーのもとでは、とてもじゃないができるわけがない。

日本の主権者である国民一人一人が、安倍政権の暴走にストップをかける手段は、選挙しかない。とにかく自民党の得票数を激減させることだ。衆院選が待ち遠しいが、とりあえず今週末には都議会議員選挙がある。国会や安倍首相に対しては直接的な影響のない都議選であるが、国民が今の自民党はおかしい、と感じている意思表示をすることはできるはずだ。具体的には自民党の候補の名前は書かず、民進党や共産党の候補の名前を書く。それだけだ。それでも民進党や共産党が政府を牛耳る心配なんかなく、ただ野党の力を大きくして自公の圧倒的多数をすこし弱めるだけだ。この現在の自民党へのノーの表現が、暴走を止める唯一の手段だ。そして来たるべき衆院選で、確実に今の自民党の得票率を落とす。そして安倍晋三を首相の座から引きずり落とす。

間違っても「都民ファーストの会」なんかの候補に投票してはいけない。小池百合子は「衆院選では自民党を応援する」と明言している。「都民ファーストの会」に投票するのは、自民党に投票するのと同じであり、安倍晋三を続投させることにつながるのである。そもそも「都民ファーストの会」という名前がうさんくさい。ドナルド・トランプの「アメリカ・ファースト」のスローガンそっくりではないか。都民だけがファーストなのか。他府県民はどうでもいいのか。核武装を持論とする小池百合子氏、高齢者福祉を切り詰めろと主張するおときた氏、自民党以下の自民党もどきである。

かつて自民党支持者だった僕が、民進党、共産党に投票するのは苦渋の決断である。しかし時は今、緊急事態である。速やかに独裁者安倍晋三の退陣を促し、早く健全な自由で民主的な自由民主党に戻ってもらわなければならない。それは社会主義より共産主義より恐ろしい、ナチス式のファシズム国家に日本がなるピンチを脱出する唯一の手法なのである。

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One comment to “2017都議選、日本を破滅から救う祈願をこの一票に込める”
  1. 「立法府の長」発言は一回じゃないですからね、確信犯です。いや~無知と言った方が適切かも知れないですね。
    そもそも「三権」が何たるかを知ってるんでしょうかね?不安になります・・

    最近でも「籠池さんの事を詐欺師」とTVで言ってましたね。まだ有罪と決まった訳でもないのこのような発言をするんですから、己の事を「立法府の長」と発言するのも頷けるというものです。

    「ナントカでんでん」もありました、国会の委員会では「日教組、日教組」と野次っておきながら、街頭演説で野次られたら「こんな人たちに云々(うんぬんw)」という発言もありました。

    政策もさることながら、知性も教養も持ち合わせた、すばらしい首相だと思い・・・ませんな。

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