ふるいお札のお二人

前回の日本銀行券の話題をひっぱっていてすみません。

旧五千円札の新渡戸稲造と旧千円札の夏目漱石。
どちらも僕はファンだったので、少しさみしいです。(新しい二人が嫌いというわけではありませんが)

映画「ラスト・サムライ」を撮るにあたってトム・クルーズも熟読したという名著「武士道」を書いた新渡戸稲造。今でも僕の愛読書の一つです。樋口一葉の本は、残念ながら僕の本棚にはありません。
夏目漱石もいかにも文豪という風貌が好きでした。いや、たんなる好みの話しですが、我が輩は猫である、ということで許してください。
言文一致の祖とも言える漱石の文体は、相当過激で画期的で、なんだかんだいっても結局、今でも文章を書く人はみんな真似してるわけですから、やっぱりカッコイイなあと思います。

さしずめ平成のこの時代は、武士道がすたれ猫が消えて、代わりに医者と女流作家がとってかわったということでしょうか。
女流作家といえば二千円札の紫式部が既にいるので二人目です。

もっとも紫式部は絵ですよね。絵をさらに絵にしてどうする、という違和感があって、まるでモナリザをお札に描くような違和感というか、なんか人物像という感じがしないのは僕だけかなあ。
おまけに絵巻ですから草書体の文字までチラリと入っていて、それがちゃんと意味のある文になってなくて、外国人に聞かれたらどう説明したらよいのやら。ぶつぶつ。。。

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