集団的自衛権は自衛隊員が一番よくわかっている

自衛隊2

みなさんの中には、自衛隊というと戦争好きな人々が集まっていると誤解している人もいるかもしれません。だけど僕の知る限り、自衛隊員は皆、究極の平和主義者です。自衛隊員は他の誰よりも平和を希求し、戦争の勃発を避ける事を真剣に考えています。あたりまえでしょう。だって戦争になった時、真っ先に弾に当たるのは、自分たちなのだから。戦争がおきてもらっては困るのです。文民統制の名のもとに、自衛隊を戦争に行かせるのは、訓練もしたことのない最高司令官、内閣総理大臣です。自分は戦争に行かない政治家たちやネトウヨたちが、戦争を好むのです。

 ここに元自衛隊員(防空ミサイル部隊所属)の泥憲和さんが去年6月、三宮の街頭演説に飛び入り参加した時のメッセージがあります。あまりに説得力があるので、冒頭部分をそのまま掲載します。

 突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。 集団的自衛権に反対なので、その話をします。 私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。 日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。

 いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。 でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。 自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。 そこは、安心してください。

 いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。 日本を守る話ではないんです。 売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。 売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。 それが集団的自衛権なんです。

 なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。 縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、 安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。 君たち自衛官も殺されて来いというのです。 冗談ではありません。 自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。 なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。 自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。 見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。

 みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです。 他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。 当然ですよ。 だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。 イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。

 みなさん、軍隊はテロを防げないんです。 世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。 自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。 みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。 自衛隊はテロから市民を守れないんです。 テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。 だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。(後略)

気に入ったので2回もFBで紹介してしまいました。全文をぜひお読み下さい。引用元はこちら

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2 comments to “集団的自衛権は自衛隊員が一番よくわかっている”
  1. 自衛隊だけでは北朝鮮や中国の攻撃からは守れません。だから安保を結び、米軍が駐留してるんじゃないでしょうか。それは自衛隊員がよく知ってるはずです。「自衛隊がしっかりと対処します。 自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。 そこは、安心してください。」と言うところにウソがあると思います。

    • じせんさん、コメントありがとうございます。
      全面戦争は別にして、尖閣周辺の問題や、北朝鮮のノドンくらいなら日本の艦船少々で、またはイージス艦や地対空ミサイルで対応できると思います。
      問題なのは、全文を読んでもらえれば分りますが、米軍は日本人の救助などしないという点です。

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