今の議員は解散詔書を知らないのか? 2014衆議院解散で不敬なフライング万歳【動画】

babzaiflaing本日午後1時過ぎ、衆議院本会議で、菅官房長官から解散詔書が伊吹衆議院議長に伝達され、伊吹議長が解散詔書をを読み上げました。

解散詔書とは衆議院を解散するという詔書です。詔書とは天皇陛下の詔(みことのり)が書かれたものという意味で、「日本国憲法第7条により衆議院を解散する 明仁」とお書きになり天皇陛下がご署名をしてハンコを押されたものです。最後の「明仁」というのはさすがに「アキヒト」と読み上げるわけに行かないので「御名御璽」(ぎょめいぎょじ=陛下のお名前とハンコの意味)と読みます。

この瞬間から国権の最高決議期間である衆議院がなくなるわけですから、国会議員は全員、議員ではなくなり次の選挙に向かうという意味で万歳をする習慣があります。伊吹衆議院議長がこれを読み終えた時点で衆議院は解散となる、国家の厳粛な儀式になるはずでした。ところが今回の衆議院の解散では、伊吹議長が最後の「御名御璽」と読む前のタイミングで万歳をする議員が大勢いたのです。

陛下のご署名を読み上げようとするときに、打ち消すように万歳をするとは、なんたる不敬なことでしょうか。失礼にもほどあります。69条解散(内閣不信任案可決による衆議院の解散)ならいざしらず、今回は7条解散なんですよ。あまりにもみっともないと思ったのか、NHKで当初、後半はカットされていましたが7時のニュースからは全編流していました。無礼すぎて放送に耐えないと考えたのでしょうが、これが政治家の本当の姿なので、ここに動画でさらしておきます。

この画像からは誰が誰かわからないでしょうが、ハイビジョンで放送される万歳シーンは「御名御璽」が読み上げられる前、つまりニュースの解散のシーンでで「解散する」といった直後でノーカットで万歳している人は全員フライング議員です。目のいい人は探してみてください。安倍さんはもちろん万歳そのものをせずに軽く頭を下げていましたが当然ですよね。

ちなみに伊吹議長は記者会見で次のように述べています。

「解散は、あくまで天皇陛下の国事行為として解散詔書が出されてなされるもので、憲法7条によって衆議院を解散することと、天皇陛下の御名・御璽が押されていることを言わなくてはならず、その前に万歳や拍手をしては困る」(NHK)

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2 comments to “今の議員は解散詔書を知らないのか? 2014衆議院解散で不敬なフライング万歳【動画】”
  1. 慣習で万歳というらしいですよ。慣習で社会は成り立ってますからね。
    あと、御名御璽は言わなかったりしたことも多いそうなので、別に間違ったとかいうわけではないようです。

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