2024年4月20日

自動車はこれでいいのか(最終回)

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nagarasmartphon
携帯スマホのながら運転は危険であることは皆承知している、交通違反であることも。
道路交通法第71条(運転者の遵守事項)第5号の5には以下のようになっている。
>>自動車又は原動機付自転車を運転する場合は、停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。これを「無線通話装置」という)を通話(傷病者の救護等の緊急やむを得ずに行うものを除く)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと」
行政処分として、1点減点で反則金普通車6000円大型7000円、事故ったら2点9000円12000円<<
というわけだ。
しかし、ふだん運転しているアナタはどうだろう、メールはともかく、電話が鳴ったら出ずにいられるだろうか。ちなみにちょうど赤信号で停まったから出ても大丈夫、と思ったらすでにアウトだ(法的にはセーフとの解釈だが、実際取り締まりにあったらたぶんダメ)。
他人ならどうだろう、ながら運転をしているドライバーを見たことがないという人は皆無であろう。ラインやSNSをしながらの運転の光景なら、バスなど高いところから見下ろすことができれば日常茶飯事だ。
きょう日、事故原因が運転者の「脇見、よそ見」なら、まず十中八九スマホ・ケータイをみていたのだと考えてよいのではなかろうか。

「運転中は操作しないようにしましょう」というのは、ちゃんと注意はしました守る守らないはアナタの責任ですからケータイスマホの、まして自動車の責任ではありませんよ、という一方的宣言に過ぎないだろう。
「ラインの既読スルー」がユーザーには「ムカつく」とされる時代だ、運転手のマナーだ、ということは難しいというか、運転手にかわいそうではないかと思う。
そもそも人間にマナーを教え込もうというのは無駄な努力としかいいようがない。人間にマナー設定が可能ならとうの昔に犯罪も暴力もなくなっている。
しかし人間ではなく、マナーを携帯・スマホの通信ソフトに組み込めば造作のないことだったのである。
やり方はきわめて簡単で安価でもある。
まず、携帯スマホのソフトに「ある電波コードを受信すると送受信をしない(送受信禁止コード)」を埋め込む。
車がわには、単純な送受信禁止コードを発信する小さな発信器をつける。速度メーターが0で無い限り禁止コードを出し続ける仕組みだ。
禁止コード電波は、微弱で1メートル届けばいい、運転席以外での送受信にはなんの制限もないためだ。新車に義務づけ、そのほかは次回の車検とすれば3年以内に車の方は片がつく。
携帯・スマホに送受信禁止ソフトを義務化するには、それぞれの機器の識別番号に何桁かの番号を上乗せする。義務化移行期間は無料でショップなどで「禁止ソフト」インストール時に付加する。
義務化期限が過ぎると、新たな識別番号がない機器は接続できなくする。

送受信禁止を「アプリケーションの動作」にすればゲームも禁止できるがそこまでは考えものだろう。

いずれにしても法律で禁止しなければならいほどの危険な行為を、自動車と携帯・スマホ会社が放置しているのは、フェイルセーフという人命優先設計に反しているといわねばならない。
そうそう、この方法は自転車にも可能だ(タイヤの回転とともに禁止コードを出す)けれど、自転車には車検がないので難しい。

1 thought on “自動車はこれでいいのか(最終回)

  1. 私はほんの数ヶ月前、大阪の中央環状線で、目の前でふらついて縁石にぶつかっている車を見て、居眠りか、酔っ払いか、巻き込まれ事故はいやだと思ったら、スマホ操作中だった。
    現状では「死んでもらう」しか防止法はない。

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