自動車はこれでいいのか(その3)

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今回は、アクセルとブレーキの踏み間違えである。
これもまた、すでに実用化された技術があるのに自動車メーカーと国(国土交通省)の「怠慢」のせいで深刻な事故がなくならないものの一つである。
高齢者や女性が「急発進してパニックになりブレーキだと思ってアクセルを思いっきり踏んだ」というのはあとを絶たない。立体駐車場から落下して自分が死んだり、その下にいた運の悪い人間を殺したり。不運なことに被害者が自分の子供・孫であることもある。
レーダーアシストなど急発進抑制システムがあるじゃないかとも思われるが、あれの有効範囲は前方のみで、バックするときにはきかない。ましてシフトレバーがバックに入っていることに気がつかなければ悲惨だ。
原因はブレーキもアクセルの同じ「踏む」という動作になっていることだ。しかも両ペダルは、踏み間違えて下さいといわんばかりに近い。
同じ右足で操作するので、アクセルを離さないとブレーキを踏めないという「ささやかなフェイルセーフ」は、パニック(プログラム・動作エラー)をおこした「フェイルの元凶」たる人間相手では、まったく役に立たない。
現在のペダル位置は自動車が量産化されることには共通化されていて、現在に至るめで基本的な形は変わっていない。オートマチック車が普及するまでは、クラッチペダルを踏みながら調整する(半クラッチ)という操作があったので、そこに運転者の(特に技量が劣る人々の)注意は集中して、アクセルを踏むどころではなかった。
しかしMT車がオプションになった現在になっても、まったく工夫がないのはどうだろう。
この問題に果敢に挑んでいるナルセ機材(熊本県玉名市)のような企業もあるのだ。

ナルセ機材=http://www.naruse-m.co.jp/

問題の本質は「国」に大してやる気がないことであろう。
中小企業が強い日本を作るとか、人命と財産を守るという「安全保障」の一番本質的に重要な部分の認識は、政治家にも官僚にも薄そうである。

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