なぜマレーシア航空機はあえてウクライナ東部の上空を飛ぶ必要があったのか

マレーシア航空ウクライナ上空マレーシア航空の旅客機は、なぜウクライナ東部の上空を飛んでいたのか。グルジア上空で親ロシア派組織によってマレーシア航空の旅客機が撃墜された今回の事件をめぐって、素朴な疑問がわいてきます。

ヨーロッパ安保協力機構(OSCE)の監視団は7月18日、約1時間強にわたって墜落現場を訪れました。しかし、OSCE報道官によると、親ロシア派の武装集団らが監視団を機体の残骸などに自由に近づけさせず、活動を阻害されたといいます。民間旅客機を撃墜しておいてこの態度ですから、もはや人道的見地から見ても完全にテロ組織であると言わざるを得ません。

国連の安全保障理事会も7月18日に緊急会合を開き、欧米各国やウクライナは撃墜は親ロシア派の武装集団によるものだと非難しました。これに対してロシアは「上空を守るのはウクライナ側の責任だ」と反論しています。ようするに激しい地上戦が行われている地域の上空を、民間旅客機が飛ぶほうがわるいのだ、と言わんばかりの主張です。ひどい主張ですが、実際に多くの航空会社はウクライナ上空を迂回する飛行ルートを選んでいます。

ではなぜマレーシア航空機は、あえて戦場であるウクライナ東部の上空9000メートルを飛んでいたのか。素人目に考えてもちょっと迂回することはできなかったのか。オランダのアムステルダムから東南アジアのマレーシアを目指す最短距離はといえば、確かにウクライナ上空を通過するのが最短の飛行ルートだということは間違いありません。3月に370便の謎の失踪事件を起こして以来、経済的にも窮地に追い込まれている貧しい航空会社としては、燃料の節約のために少しでも短い飛行距離を選んだ。というのはよくわかります。

またB777型機のような大型旅客機が航行する飛行高度は1万メートルと高く、一般的に言って地上戦で用いられるロケット砲やミサイルの射程距離から離れています。このことから地上戦の影響を受けることはないだろう、ミサイルなどの流れ弾があたる確率は概ね低いだろう、と判断したことも十分考えられます。その判断そのものは航空業界の常識から言っても妥当なものだったと僕は考えています。

しかし現実にマレーシア航空機は撃墜された。これはいったい何を意味しているのでしょうか? 不運が重なったということも言えるでしょう。また武装集団の行為が常軌を逸したテロ行為だったというのは言うまでもありません。だからといって単なる偶然と言えるのでしょうか? 南シナ海で突然レーダーから機影を消し、6時間の謎の飛行の後にインド洋に墜落したとされるマレーシア航空370便の事件も、真相の究明は未だになされていません。同じマレーシア航空の旅客機が、今度はヨーロッパの火種、激戦地の上空で撃墜されたのです。

単なる偶然というには、あまりにも数奇な運命に左右されすぎているような気がしてなりません。裏で何かしら僕らにはわからないレベルの情報戦が秘密裏に遂行され、二つの旅客機はその犠牲になった。などと陰謀論さえ頭をよぎります。多数の尊い命を失った犠牲者のためにも、本当の本当の意味での真相究明がなされることを強く希望します。真実を明らかにすることが、犠牲者の霊を救うことにつながると思うからです。犠牲者のご冥福を祈るとともに、真相究明へのあきらめない努力を、国際社会に対して訴えかけて行きたいと考えています。

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(7月28日追記)
これについては新事実がいろいろわかってきたので、2週間後をめどに新しい記事を書きます、しばしお待ちください。

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