2.26の慰霊碑の前で

226
2,26の慰霊碑の前で熱心に祈りを捧げる人がいた。軍服姿に身をかためている。
青年将校の御遺族だろうか?それとも、ただの信奉者だろうか?
いずれにしても、その異様な光景に、ああ今日は2月26日だったなあと気付くNHKの西玄関でありました。


−−−追記−−−
2・26事件とは何だったのだろうか?
慰霊碑の前を毎日横目にみながら通勤している僕は、いつも考え続けている。
言ってみれば、2・26事件とは日本で最後のクーデターだった。
蜂起した青年将校たちは、自分たちの「大義」を確信していたし、そのために命がけで立ち上がり、行動を起こし、そして「大義」を信じたまま処刑されていった。そんなに昔の話ではない。昭和の話だ。昭和そのものが昔の話、と言ってしまえばそれまでだが、とにかく日本の歴史の中ではほんの80年ほど前の出来事にすぎない。
1483名の若い兵たちを率いた青年将校は、日本の政権を覆そうとし、そして半ば実現しようとしていた。
そんな彼らの「大義」の是非はともかく、こういったアグレッシブな政権打倒の闘争は、方向性は逆だが戦後の学生運動でも見られた。
以降は平穏な日々が続いている。平和な時代に生まれたことを感謝すると同時に、日本人の血の中にも政権打倒のために実力行使する要素が含まれていることを、忘れてはならないと思う。

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2 comments to “2.26の慰霊碑の前で”
  1. SECRET: 0
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    実力行使の血は相当薄まってしまいました。「反原発」で毎週金曜日に盛り上がっていた人々も、「脱原発」の民主党政権下での勢いが、なぜか「原発再生」を掲げる自民党政権下ではふるわないのはどういう理由かわかりません。
    本来は12月16日以降に頂点を持ってこないといけないでしょう。
    単に民主党政権が気に入らなかっただけの政治活動だったんでしょうね。それなら「鳩山くん」が現れたところで人質に取ってしまうぐらいの「血気」があってもよかった。

  2. SECRET: 0
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    >亭主さん
    コメントありがとうございます。
    結局、官僚が変わらなければ政治も変わらない。中国とどっこいどっこいですよ。

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