西遷節について

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8月28日、チャプチャル・シボ族自治県では、西遷節というお祭りが行われていました。
西遷節とはその名の通り、シボ族が西へ向かって移動した時のことを記念するお祭りで、シボ族とは18世紀、清朝皇帝の命により故郷である中国・東北地方の瀋陽(しんよう)から苦難に満ちた5000キロの道のりを1年9か月の月日をかけて大移動し、この地に住み着いた人々なのです。
シボ族を大移動させた清朝の目的は、少数民族であるシボ族を用い、騎馬遊牧民ジュンガルの残党による反乱を制圧し、対ロシアの国境線を守ることにありました。シボ族はこの命令に従い、大移動の末チャプチャルに住み着き、戦争の時は銃をとって前線で戦い、平時にも軍備を怠ることなく、辺境の荒れ地を開墾して生きてきました。彼らの存在で、ほぼ現在あるような国境線が確定することになりました。

2 comments to “西遷節について”
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    中国には50以上の少数民族がいるんでしたよね。
    瀋陽から新疆地方まで移動するとは、本当に大変な道のりだったでしょうね。住み着いてからも気候もまったく違う土地に馴染むのにも大変な苦労があったことと思います。
    大変興味深い記事を、どうもありがとうございます。

  2. SECRET: 0
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    >ジュンペーさん
    コメントありがとうございます。
    中国は民族国家ではなく、イデオロギー国家だと痛感させられました。

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